化学療法について
がんの化学療法を行っています
化学療法は「抗がん剤」という薬品を用いてがんを治療する方法です。抗がん剤には、がん細胞の増殖を抑えるものや、再発や転移を防ぐ効果のあるものがあります。手術療法や放射線療法が、がんに対して直接的または局所的な治療であるのに対し、化学療法は、より広い範囲に治療の効果が求めることが期待できます。また、がんの転移もしくは転移の可能性がある場合や、広範囲に治療が必要な血液やリンパのがんなどにも用いています。化学療法は、抗がん剤単独で治療を行うこともありますし、手術治療や放射線治療などの他の治療法と抗がん剤治療を組み合わせて行うこともあります。一種類の薬剤だけを使う場合と、いくつかの種類の薬剤を組み合わせて治療する場合もあり、薬の種類によって飲むタイプの薬や、点滴や注射タイプのものもあります。
化学療法実施のタイミングと化学療法を実施する目的
化学療法をするといっても、患者様の病気の状態や生活スタイルなどによって、人それぞれに目的や実施するタイミングが異なってきます。通常は数週間から数か月の間に何回かに分けて薬の投与が行われることになります。
先にも述べましたが化学療法は単独で行うケースや他の治療法と組み合わせて実施する場合があります。ケースによる対処法は次のようなものです。
●化学療法のみで治療をする場合
(1)進行再発がんの治療
がんの進行を遅らせることを期待して化学療法を行います。
(2)血液がんなどの手術を必要としないがんの治療
一般的に完全な治癒を目指して治療が行われますが、薬の副作用を抑えつつ、病気を制御してQOL(生活の質)を維持するために実施されることもあります。
●放射線療法と併用して化学療法を実施する場合
放射線療法でがんそのものを小さくすると同時に、転移や再発を予防する目的で併用した治療をします。
●手術と併用して化学療法を実施する場合
(1)手術前の化学療法の実施
(ア)大きながんを化学療法で小さくした後、手術で全てを取り除くように治療します。
(イ)手術で切り取る部分を小さくすることで出血などを少なくし、体への負担を軽減します。
(2)手術後の化学療法の実施
(ウ)手術が成功しても目に見えない小さながんが残っている可能性があるため、それが再発・転移をしないように予防します。
(エ)手術で取り除くことができなかったがんの増殖を抑えます。
化学療法といえば、以前は入院による治療が主流でしたが、最近では、新しい抗がん剤や副作用を抑える薬と長期間の投与に適した医療機器を組み合わせることにより、病院の外来や自宅で化学療法を実施することが可能となってきました。また、がんの種類や症状にもよりますが、仕事を続けながら化学療法で治療を行う人が増えています。患者様の状況や環境にあわせた最適な治療を進めています。お気軽にご相談ください。

